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2021.05.28

気密測定(C値測定)-自邸

2021-04-27 10.04.50

おはようございます。今日は曇。しばらくは梅雨の中休みが続きそうですね!

高気密・高断熱住宅という言葉が言われてかなりの時間が経ってますが、

この高気密とはどういう状態なのか? ご存じでしょうか?

言葉の通りで、高気密=「すき間が小さい」という事です。そのまんまです・・・・

この気密の状態を調べるには、机上での計算では不可能で、実測するしかありません。

この気密性能を数値で表したのが、相当隙間面積(C値)といいます。

簡単にいうと、家全体にあるすき間面積(㎝2)を延べ床面積(m2)で割ったもので、単位はcm2/m2

このC値が小さいほど、気密性が高い事を表します。

そこで、自邸の気密性能を測ってみようと思い、先日測定を行いました!

熊本地震後に建て替えた築3年の木造2階建ての住宅です。

断熱の部位は、基礎断熱・壁充填断熱・屋根断熱です。

  測定結果 : C値 0.335 ㎝2/m2

思ったよりもいい数値が出て、自分でもビックリでした!

外壁に埋め込んでいる郵便ポストの目張りをしませんでしたので、

ポストの目張りをしていれば、もっと良い数値が出たのかなと思います。

この数値が良いのか?悪いのか?の判断ですが、

かつて国が示していた次世代省エネルギー基準のC値は、

・寒冷地(東北や北海道): 2 ㎝2/m2 以下

・その他の地域 :  5 ㎝2/m2 以下

・一般的な住宅 : 10 ㎝2/m2

となっていましたので(この基準は、現在撤廃されています)、

0.335という数値は、かなり良い数値という事になります。

 気密性能が良いと(すき間面積が小さい=C値が小さい)、

・熱の出入りが少ないので、冷暖房費の節約になる

・断熱性能が十分に発揮される

・計画換気が効率よくできる(新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出できる)

・漏気(冷気、暖気、湿気)の出入りが少ないので、温湿度管理がしやすくなる

などメリットが大きいです。外の風の影響も受け難くなります。

ですので、C値の目標値としては、

1.0㎝2/m2以下、出来れば0.5㎝2/m2以下を目指すべきだと思います。

 C値は施工精度に大きく左右されますので、しっかりした施工が肝要です!

CATEGORY:建築, 日記・エッセイ・コラム COMMENT(0) TRACKBACK(0)


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