一級建築士事務所 堺武治建築事務所

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築12年の分譲マンションの住戸をフルリノベーション!

築12年の分譲マンションの1住戸をフルリノベーションした事例です。改修前は、デベロッパーが考える一般的な4LDKの間取りでしたが、玄関の閉塞感やLDKとキッチンの位置関係など、私には違和感があり、このままの住戸では暮らしが豊かにならないと感じました。クライアントの要望を満たしつつ、暮らしが豊かになる住み家となるよう熟考し、2LDKに組み替えた案件です。
分譲マンションには専有部分と共有部分という、工事を行い変更してよい部分と変更したらダメな部分があります。さらに管理規約という事細かに決められた制約事項もあります。それらの制約を全て満たしつつ、天井高も限られ、水回りの大幅な位置変更も不可能な状態の中でプランを考えるのは難儀しましたが、なんとか納得できる間取りが出来ました。新築時の竣工図を詳しく見て設計したとはいえ、内装を解体するまで図面通り工事が納まるか心配でしたが、解体後に実測し何とか納まりそうだと安心した事を思い出します。
この家で、仕事で疲れた心身をリフレッシュし、新しい暮らしを満喫してほしいと思っています。
(プライバシーや防犯の問題がありますので、ホームページに間取りは掲載しておりません。お問合せいただければ、お見せする事はできますので、お気軽にお問合せください)

LDK+和室6帖(押入有り) → 広いLDK27帖へ

<リノベーション前>
<リノベーション後>
<リノベーション前>
<リノベーション後>
<リノベーション前>
<リノベーション後>
<リノベーション後>

工事前の写真の通り、LDKの奥に和室6帖がありました。天井高も均一で、TVの配置も悩むような間取りであり殺風景な印象でしたが、窓から見える眺望は抜群で、ここから見る夕日は綺麗だろうな~と感じたのを覚えています。計画としては、共有部分であるサッシや外壁は触れませんので、天井高と仕上げ材に変化を付けて「こもる」部分と「広がる」部分を作り出そうと考えました。ちょっとした天井高の違いですが、明らかに空間の違いを感じる事が出来ます。天井高を下げたダイニング&キッチンは、窓上の垂れ壁もなくなりスッキリした印象を作ることが出来ています。逆に天井を高くし和室も取り込んだリビングは広々とし、連想窓の存在も相まって開放的になっています。天井の段差部分は間接照明とし、少しでも癒しの空間になるようにしています。ダイニングとリビングの境界に輻射式冷暖房パネルを設置しています(ソファー上のエアコン左側にあるアルミ製のパネル)。冷暖房の必要な季節は、24時間稼働させることで、快適な温熱環境を作る事ができ、ペットの猫ちゃんも喜んでいるようです。このシステムは、エアコン単体を24時間稼働させるよりも電気代が安く済み、省エネルギーとなっています。

本棚を兼ねる猫棚を造作

<リノベーション前>
<リノベーション後>

和室だった所をリビングにした部分です。和室には1.5帖の押入もありましたので、その部分もリビングに取り込んだ事で広く感じるようになりました。正面に造作している木製棚は、本棚として利用するのはもちろんですが、猫の散歩コースでもあります。右側の棚板から段々と上に上がっていき、窓の外を眺められるようにしています。猫の本を読むと、猫は外を眺めてたたずむのが好きみたいです!

高級感を持たせつつ、シックな内装のダイニング&キッチンへ

<リノベーション前>
<リノベーション後>
<リノベーション前>
<リノベーション後>

工事前は、玄関からダイニングへ入ってくる開き戸がキッチンの横にありましたので、キッチンの位置が右側に寄っていました。この事に私はすごく違和感があり、またキッチン周りの収納が少なかった事もあり、完成後の写真のように間取りを変更しています。キッチンの右奥には食品庫も設け、収納量を確保しています。天井高を若干下げてサッシと同じ高さにすることで、垂れ壁がなくなるだけでもスッキリとした印象になります。内装は、床は600角タイル張り、壁は調湿左官材塗り、天井は木パネル張り(不燃仕様)にすることで高級感がありつつシックな印象になるようデザインしています。

閉塞感のない玄関へ

<リノベーション前(左)と後(右)>

分譲マンションの玄関は、得てして閉塞感や圧迫感のある玄関になりがちです。工事前の玄関もそんな感じでした。出来るだけ明るく、アイストップが無い空間にしたいと思い、ガラスブロックの壁を採用しています。玄関を開けると、正面にガラスブロックの壁があり、視線が通り、光が入る玄関になっています。このガラスブロックの壁は、メタルジョイント工法という目地の無い積み方をしていますので、ガラスブロック同士が引っ付いています。なので、スッキリとした印象を与えています。

安らげる、非日常的な寝室へ

<リノベーション前(左)と後(右)>

工事前はただの洋室でしたが、寝る前には気持ちを安らげる空間にしたいと思い、間接照明としています。また、非日常的な要素も加えたいと思い、壁面を曲面にして間接照明が柔らかく反射するようにしています。

集中収納を設ける

<リノベーション前(左)と後(右)>

洋室だった部分を約6帖のウオークインクローゼットにしています。壁面両側に可動棚やハンガーパイプなどを設けて、家中の物を全て収納できる集中収納を設けています。

新屋敷マンション(フルリノベーション)

敷地面積
 
延床面積
99.96㎡(30.23坪)
構造
鉄筋コンクリート造
階数
 
用途
分譲マンション
工事種別
フルリノベーション
photo
Y.Harigane
リノベーション実績

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