この住宅は「Garage House」という名の通り、ガレージと家が一体となった住宅です。車を愛するご夫婦と3人の子供達が毎日愛車を見ながら感じながら暮らせる家となっています。
敷地は熊本市帯山の住宅密集地にあり、西側が道路に面しています。この西側の前面道路は袋小路（行き止り）であり、この道路の一番奥に今回の敷地が存在します。配置計画としては、前述の通り、毎日愛車を見ながら感じながら生活ができるように、ガレージとリビング・ダイニング、さらに玄関が密接に関係するようなプランニングとしています。袋小路なので車庫入れが難しく、ガレージの位置を決めるのに、再三模型を作ったり実際に車を出し入れしたりして、配置を決定しています。またプライバシーの確保と西日の遮断を考慮し、道路側は閉鎖的な外観としています。したがってガレージ入口のオーバースライダーがより目立って、まさしくGarage Houseの名にふさわしい外観になっています。
内部空間としては、透明感のある素材を多様することで、閉鎖的な外観と相反して、視線や光の広がりを感じられるようにしています。また各部屋の天井高を変えることで空間の変化を感んじたり、空間をつなげることで家族の気配を感じられるようにしています。
その他、玄関から直接お風呂へ行ける動線があったり、２階から１階へ消防隊のように下りられるパイプがあったり、子供部屋の壁が黒板だったり、２階廊下の床がガラスになっていてガレージがのぞけたり、オーダーメイドのキッチンがあったりといろいろ楽しい仕掛けがいっぱいの住宅です。
この家で暮らすことで、これから幸せな生活を送ってもらいたいと願っています。